こんにちは。ヒビコレです。
今回は、フットサルスクールの無料体験会で行った、
U-12年代(小学4年~6年生)を対象としたメニューを紹介します。
テーマは「ゴールを奪う」でした。
フットサルではどのようにトレーニングを行うのか、
サッカー指導者の方やお父さんお母さんの参考になればと思います。
目次
対象はU-12(小学4年~6年生)
U-12年代になると、身体的にはゴールデンエイジと言われ、様々な動きが習得しやすい時期になります。
また、精神的にも社会的責任や他社との関わりを認識する時期になります。
そのため、技術的なアプローチはもちろんのこと、戦術的なアプローチの色も濃くなります。
具体的には、3人以上の戦術であるグループ戦術のトレーニングも行っていく時期になります。
テーマは「ゴールを奪う」
ゴールを奪うために、「守備ラインを越えること」と「守備者をかわすこと」にフォーカスしました。
流れは以下の通り。
W-UP:対面パス(中心視野、周辺視野)
トレーニング①:2対1連続ライン突破
トレーニング②:1対1ライン突破(直角2ゴール)
トレーニング③:1対1(2対2、3対3まで)+サーバー(対2ゴール)
ゲーム
U-12になると、戦術的な要素がより入ります。
そのため、選手自らが考えるように働きかけるのは変わりませんが、
要所では戦術的に有効な理由を共有しながら進めました。
W-UP:対面パス(中心視野、周辺視野)
目的:周辺視野の有効活用
オーガナイズ:3人組、ボール1つ、マーカー黄色、オレンジ1色ずつ、距離5m~7m
ルール①:2人は対面パス。必ずパスを出す所しか見ない。
ルール②:3人のうち1人は、2人の間の横で黄色又はオレンジのマーカーを掲げる。
ルール③:黄色は右足でコントロール。オレンジは左足でコントロール。
慣れてきたら、ダイレクトパスで。
こちらは、周辺視野で情報を捉えるトレーニングです。
人数が多ければ、対面パス&ゴーにしても良いです。
トレーニング① 2対1連続ライン突破
目的:前進する
オーガナイズ:7m×5mのグリッドが3つ
ルール①:2人のOFで3つのゾーンを突破
ルール②:DFは1つのゾーンに1人で守る(違うゾーンに入れない)
ルール③:ボールを取られたらDF
このメニューはフットサルでは定番のトレーニングになります。
ボール有りのOF(ボールフォルダー)はパスとドリブルの選択肢を持ちながらアクションしていく。
ボール無しのOF(オフザボールの選手)はDFの守備ライン(肩のライン)を越える場所でボールを受けるようにする(DFが迷うため)。
ゾーンを隣接することで、カバーリングも見るようになります。
トレーニングを継続していくと、段々とボールの持ち方やサポートの位置が前進するために最適なプレーになっていきます。
トレーニング② 1対1+横サーバー(直角2ゴール)
目的:前進する、ゴールを奪う
オーガナイズ:2ゴール(マーカーで設定)ゴールは縦と中に直角の関係で設置。
ルール①:サーバーからパスが出たらOFもDFもスタート
ルール②:1回だけサーバーにパスを返せる
このトレーニングも定番です。
縦の突破なのか、横のカットインなのか、大枠では2択ある状態で駆け引きしていきます。
ファーストタッチをどのように行うかが大事になります。
また、ボールが動いている間に、身体を自由に動かせるかも大事です。
守備者は、ボールを追ってしまうと入れ替わってしまうので、
ボールとOFの軌道に身体を乗せることができるかが大事になります。
今回は、サーバーをコーチが行いましたが、
段々とサーバーも選手が行うことで、出し手としてもトレーニングを行うことができます。
トレーニング③ 1対1(2対2、3対3まで)+サーバー 対の2ゴール
目的:前進する、ゴールを奪う
オーガナイズ:20m×20m、2ゴール、中央でボールを受ける選手(OF)、ボールをカットする選手を決める
ルール①:サーバーからパスを受けたら、どちらかのゴールに攻める
ルール②:センターラインは1回だけまたぐことができる
発展:最初は1対1。そこから、2対2、3対3と人数を増やしていく。
このトレーニングは、この前のトレーニングからスペースアタックの要素をより強くしたものです。
DFの背後のスペースを狙うことで、マークをはがすトレーニングになります。
サッカーよりも短い距離でかつ様々な角度での動きがあるので、身体操作性向上のトレーニングにもなります。
人数が増えることで、2人の動き出しのタイミングなど、スペースメイキングの要素も入ります。
ボールを受けた後は、ファーストコントロールをスペースに運ぶ必要があるため、コントロールオリエンタードの意識づけにもなります。
このトレーニングおすすめです。
最後はゲーム(ビブス着用無し)
最後は、ゲームになります。
個人的に好きなのは、両チームともビブスを着用しないことです。
色での識別は当然起こりうるものですが、
トレーニング負荷を高めるために、ビブスでの色の判断を無くし、
顔やその日のシャツなどで認識するようにします。
段々とできるようになってくると、プレーの質も自然と向上するのでおすすめです。
今回の無料体験会は、フットサルの定番トレーニングを基本に構成しました。
実際のスクールでは、個々の特徴やレベルをより考慮し取り組んでいきます。
都内の体育館で行っていますので、興味ある方はご連絡ください。
最後までお読み頂きありがとうございました!