こんにちは。ヒビコレです。
皆さんはゴールデンエイジという言葉を聞いたことがありますか?
U-12年代の時期に、神経系の発達が著しい期間のことを言います。
身体操作性の向上や技術の向上などはこの時期が一番伸びると言われています。
このように、時期に合わせて、どのようなトレーニングを行うと好ましいかというのは、以前より考えられています。
では、発達段階に応じてどのようなトレーニング方針が良いのか?
調べてみても、具体的な内容が意外と出てきません。
そこで今回は、発達段階に応じた指導方針についてまとめます。
指導者の皆さんや普段子供と接するお父さんお母さんに参考にして欲しい内容です。
今回はVol.1になり、特に6歳(小学1年生)について書きます。
目次
発達段階から考える6歳の指導方針
認知心理学や心理社会的発達理論などから考えられる6歳は、
- 論理的思考の獲得の開始
- 自己中心的な思考からの脱却が始まる
- 共感や思いやりなど社会的スキルの発達の開始
などが挙げられ、他社との関わりの中で、自身がどう振る舞うかを覚え始める段階です。
身体的発達の特徴から考えられる6歳は、基本的な運動能力が発達し始めます。
他者との関わりの中でプレーするための導入時期
導入時期であるため、複雑な動きやルール、多人数でのプレーなどは負荷が高すぎる傾向が考えられます。
単純で認識しやすいオーガナイズが重要
6歳の子供たちには、
- 単純で分かりやすいルール設定
- 認識しやすい小さいスペースでのトレーニング
- 少人数でのプレー
上記のような点を意識してトレーニングメニューを考えることが好ましいと考えます。
6歳の子供は自己中心性からの脱却が始まる時期ですので、
最初は「ボールと自分」の関係に終始することが多いです。
ということは、サッカーの11人制でいきなり10人との関わり(相手も入れたら21人)を考えさせることや、大人と同じ広さのゲームをすることは、
難しいと考えられます。
また、身体的発達から考えても、多人数や広いスペースでのプレーは、
ボールを扱い動くという難易度を極度に上げてしまうため、好ましくはないでしょう。さらに身体的発達の個人差が大きい年代にもなるため、広いスペースになれば、個人差が大きな差を生んでしまい、適切な育成は難しいと考えます。
様々な動きを知る、動かす
個人的にはフットサル以外の運動もかなり重要であると思います。
「身体を自在に動かすこと」が出来れ、自然とフットサルも最適にプレーできるためです。
6歳の子供は、まだまだ知らない、やったことのない動きがたくさんあります。
フットサル以外にも、様々な競技や遊びを行うことをおすすめしています。
様々な競技や遊びを通して、フットサルでは経験できない動きを知って、動かすことが、結果的に身体操作性の向上に活きてきます。
このあたりは、話が広がってしまうので別の記事で書きます。
今回は、具体的なメニューを紹介します。
情報量は少なく、頻度が高いものメニューが◎
この記事では、私が運営しているスクールで実際に行ったメニューを紹介しています。
メニュー作成のポイントは以下の通りです。
- ボールと人とスペースの認識にフォーカス
- ゲームをやるときも複数ボールを使う
- ゲーム以外のトレーニングは多くても2人の関わり(今回はコーチと子供)まで
- プレースペースに注意
とにかく、オーガナイズと言われる、
コートの広さやルール設定に注意しました。
オーガナイズが上手くいけば、コーチが教えなくても、子供たち自身が最適解を見つけ出します。
この自身で解決していくプロセスがもっとも重要であると考えます。
6歳は始まったばかり。解決していく楽しさを感じてもらう。
導入時期である、6歳はまだまだ始まったばかり。
フットサルが楽しいと感じてもらうために、
子供自身のプレー頻度を最大限高められるようにするオーガナイズが大事です。
このオーガナイズを考える上で、子供の発達段階を整理していくことが必要です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
都内でスクールを運営しておりますので、興味のある方はご連絡ください。