そのシューズインソール、本当に合ってますか?効果的なインソール選びのススメ!

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hibikore5

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こんにちは。日日是(ヒビコレ)です。

競技でスポーツをしていると、様々な怪我予防ツールの購入を検討すると思います。

その中でも、どれを購入したら良いか迷うものの一つがインソールではないでしょうか。

インソールとは、

靴の中に入れる中敷きのことで、足の裏に靴下の次に足が触れる場所になります。

怪我の治療をしていると、必ずと言っていいほど購入を検討するインソール。

しかし、

購入前だと、

  • どのインソールを購入して良いかわからない
  • オーダーメイドだと高すぎて買えない

という悩みがあり、

いざ購入した後も

  • 購入したけど足に合わなかった
  • 購入したけど靴に合わなかった

など、インソールを購入したいけど、購入前後に悩む人は多いと思います。

私もその一人でした。

競技生活を続けている中で、インソールもオーダーメイドから市販のものまで、複数のメーカーを試し、

「ああ、今回も足に合わなかったな。。。。」と思い、

時には足の痛みが生じてしまい、すぐに使用中止で、何千円もするインソールが無駄に。。。。なんてことも。

そんな悩みを抱えながらインソールを試していく中で、ついに自分に合うインソールを見つけました!!

やっと見つけた!!という感情は、表現しようのない幸福感に包まれました。笑

そのくらい苦労したインソール選びを、皆さんには味わってほしくないので、

今回は、私が経験し学んだ、インソールの選び方をご紹介します!

インソールの効果

インソールを使用することで様々な効果を実感することができます。

怪我の予防

まずは怪我の予防になります。人間にとって「足」というのはとても重要です。私が今まで聞いた中で一番わかりやすかった「足が重要な理由」は、「人間が立つときに、足の裏が一番最初について、足の裏しか地面に接地しない。」という表現です。そのくらい足は重要なんですね。

最初に接地する足の機能が低下すると、身体のバランスが崩れ、膝や腰など様々な部位に負担がかかりやすくなり、怪我につながりやすくなります。

インソールは足が本来持っている機能をサポートしてくれるので、その分、足はもちろん身体の他の部位の負担も軽減されます。

つまり、怪我の予防につながります。

パフォーマンス向上

怪我予防だけでなく、パフォーマンス向上にも繋がります。

足の機能が改善すれば、膝や腰の負担が減り、その分パワーが出せるようになります。

他にも、ステップが速くなるなどの効果を感じることができます。

怪我予防と同時にパフォーマンス向上にも繋がるのがインソールです。

インソールを選ぶ基準

  1. 自分のアーチのタイプは?
  2. シューズのソールと合うか(インソールの形)
  3. シューズの高さと合うか(インソールの厚さ)
  4. 滑らないか
  5. インソールのタイプ(アーチサポートか立方骨サポートかなど)

1.自分のアーチのタイプは?

足の裏はアーチ構造になっていてインソールを選ぶ上で、重要なポイントになります。

自分自身のアーチのタイプはどれか確認してみましょう。

  • ナチュラルアーチ(正常足)
  • ハイアーチタイプ(土踏まずが通常よりも大きく凹んでいる)
  • フラットアーチタイプ(いわゆる偏平足)

ナチュラルアーチの方は特段意識する必要はなく、次の選ぶポイントに進んで良いかと思います。問題は後の2つ。

ハイアーチとフラット(偏平足)の方は要注意!

まず、ハイアーチタイプの方は、意外と要注意です。

一見、アーチがしっかりとしているなーと思ってしまいますが、アーチが高すぎるということは、足の裏が固くなってしまっていることを意味します。

その結果、接地面で衝撃を吸収することができず、足の痛みはもちろん膝の痛みや腰の痛みなど様々な障害が発生する原因となります。

次に、フラットアーチ(偏平足)の方は、土踏まずの凹みが少ないため、見た目もわかりやすいと思います。

偏平足の方も、接地面である足の裏の衝撃が上手く吸収できず、様々な身体の障害を発生する原因となります。

自分の土踏まずを見て、アーチの種類はどれになるか確認することは、インソールを選ぶ上で必須となるポイントになります。

2.シューズのソールと合うか?(インソールの形)

TENTAILインソール(左)とZAMSTインソール(右)
各社インソールの形が違います。
合わせると違いがわかります。
シューズとの相性があるのが分かります。

意外と盲点になるところですが、かなり重要なポイントです。

各社が製作しているインソールは、全て同じ形とは限りません。

市販のインソールはつま先のあたりを自分で切ってシューズに合わせることができますが、

特に、シューズの真ん中の部分。ここが各シューズメーカーの形とインソールの形が合わないことがあります。

自分の履いているシューズのソールの形と、購入しようとしているインソールの形が近い形であるか、必ずチェックしましょう。

ASICSシューズの裏側(公式HPより引用)
MIZUNOの裏面(公式HPより引用)

ASICS(アシックス)とMIZUNO(ミズノ)の裏面を比較すると、

真ん中あたり(土踏まずのあたり)の形が違っているのが分かると思います。

ここで、形が合わないインソールを選んでしまうと、インソールが逆効果になります。

さらに、シューズを傷めてしまうこともありますので、ご注意ください。

シューズとインソールの形の比べ方

とても簡単です。まず、シューズとインソールを裏返してみてください。

もしお店で可能なら、シューズの底とインソールの裏側を合わせてみてください。

見るところは、つま先部分より下で、特に真ん中の部分(土踏まずあたり)です。

つま先からかかとまでの形がシューズと合うか、とても重要になっていきますので要チェックです。

3.シューズの高さと合うか?(インソールの厚さ)

こちらも大事な基準の一つです。
シューズの甲高といわれる足入れから底につくまでの高さは、各シューズメーカーによって様々です。

ASICS公式HPより引用
MIZUNO公式HPより引用

画像を見て分かるくらい、シューズの高さが違いますね。

高さが違うということは、シューズの中に足を入れた感覚も同じではないということです。

また、インソールの厚さも各社様々です。

TENTAILインソール(手前)とZAMSTインソール(奥)
厚みが全然違います!

薄型のもあれば、タイプによっては厚めに作られているものもあります。

ここの、

シューズの高さ×インソールの厚さ

には相性があります。

例えば、シューズの高さが低いシューズ(MIZUNOなどは低いです。ASICSは高め。)にクッション性を特徴としている厚みのあるインソールを合わせると、

シューズの中がかなり狭くなってしまったり、脱げやすくなってしまいます。

シューズの高さを確認し、高さにあうインソールを選ぶことをお勧めします。

4.滑らないか?

もし、競技をしていてパフォーマンス向上が目的なら、

滑らないことがとても重要になります。

インソールによっては、靴下で滑ってしまうインソールもあります。

滑ってしまうということは、足の裏が正しい場所に置いていない状況があることを意味しますので、

インソールの効果は減少してしまうどころか、場合によっては怪我に繋がってしまいます。

ストップ&ゴーが激しいスポーツをする方は、滑らない素材のインソールを選ぶことがとても重要です。

私が使ったインソールの中でも、靴の中で滑ってしまい、足の裏の筋を傷めてしまうことがありました。

インソールに滑り止めの機能が備わっているか確かめた方が良いです。

5.インソールのタイプは?(アーチサポートか立方骨サポートかなど)

最近のインソールは、足の構造に対してどのようにアプローチをしているかが、

各社違っています。

私が使用したり調べたりする限りでは、大きく分けると3つに分かれます。

  • 立方骨で支えるタイプ
  • アーチ(土踏まず)を支えるタイプ
  • 各々の荷重(どこに体重が乗っているか)によって支え方を変えるタイプ

3つ目の、各々の荷重によって変えるタイプは基本的にオーダーメイドになるので、今回は割愛します。

金銭的に余裕があるなら、一番はオーダーメイドだと思います。

今回の市販のインソールを選ぶ上では、

まず、立方骨で支えるタイプです。

立方骨は、あまり聞きなれない骨ですが、人体を支える上で重要な骨になります。

こちらのブログから引用

立方骨は上図の通り、足の骨の繋ぎ目において重要な場所に位置し、足趾の関節の動きに大きな影響を及ぼします。

アーチ形成においても重要な役割を持っています。

私は立方骨で支えるインソールのほうが理に適っていると思います。

例えば、立方骨を支えるインソール「TENTIAL」は、代表的な例です。

(TENTIAL公式HPより引用)

立方骨を支えるインソールの説明は、こちらのHPがとてもわかりやすかったです。

株式会社BMZのHPより引用

次に土踏まずを支えるタイプです。

こちらのタイプがダメというわけではなく、アーチを平たくしないように(偏平足にならないように)するサポートのため効果があります。

ザムスト公式HPより引用

上図のように、土踏まず全体(アーチ全体)をサポートする形です。

このタイプのインソールは、踵にクッション素材を用いるなど、アーチサポート以外の機能も充実していることがあります。

注意点は、自分自身のアーチの形に合わせることが難しいことです。

このザムストのインソールは、アーチの高さを3タイプに分けて選べるようにしています。

この段階で、合わないインソールを選んでしまうと、逆効果になってしまうので注意が必要です。

こういった選ぶ難易度を考えると、立方骨で支えるインソールを選んだほうが、自分に合うインソールを見つける確率は高いのではないというのが、

私の意見です。

まとめ

今回は、自分に合うインソールを選ぶ上で私が長年取り組んだことをまとめました。

機能性を押し出したインソールが多くなっていますが、全てが自分に合うとは限りません。

  • 自分の足の形
  • シューズの形
  • インソールの形や特徴

を整理して、より効果的なインソールを選んで頂けたら幸いです。

次回は、長年探してついに見つけた、私が選んだインソールをご紹介します!

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